手や足の痛み・しびれの原因とは?危険な症状の見分け方と正しい対処法
「手がしびれる」「肩から腕が痛い」「足がしびれる」「お尻から脚が痛い」
このような症状が出ると、多くの人がまず不安になるのは、神経痛ではないか、危険な病気ではないか、という点ではないでしょうか。この記事では、上肢の痛み・しびれ、下肢の痛み・しびれについて、みなさんが本当に知りたい6つの疑問に沿って解説します。
【注意】
本記事は健康情報の提供を目的としており、診断や治療を代替するものではありません。症状が強い場合や不安がある場合は、医療機関へご相談ください。
1.症状は危険なのか?
結論から言うと、症状が痛み・しびれなら、多くの場合は緊急性は高くありません。しかし、以下の症状がある場合は注意が必要です。
すぐ病院で検査を受けるべきサイン
- 尿や便が漏れてしまう
- 急激な筋力低下(手や足に力が入らない)
- 両方の手や脚の強い痛み・しびれ
- 発熱+手足のしびれ
- 外傷後に出現
これらは神経の強い圧迫(中枢神経障害・馬尾症候群など)の可能性があります。 迷ったら整形外科を優先してください。
尿や便を自分の意志でコントロールすることが出来ず、漏れてしまう場合は馬尾症候群の可能性が高く、48時間以内の減圧手術が必要です。48時間を過ぎると後遺症が残る可能性が高くなります。急激の筋力低下は、強い神経圧迫が起きているか、脳や脳幹の異常も考えられます。両方の手や足に同時に症状が出ている場合も注意が必要です。通常、末梢神経障害(椎間板ヘルニア、坐骨神経痛など)であれば、症状は片側だけに起きます。両方同時に起きている場合は、脊髄が圧迫されている可能性があります。
2.疑われる疾患は?
手の痛み・しびれ、足の痛み・しびれの原因は1つではありません。代表的なものを整理します。
神経根由来
腰椎椎間板ヘルニア・腰椎椎間関節症
椎間板の突出や関節の変形などにより、神経周辺の組織に炎症が起きて神経が刺激されている状態。
- 若〜中年に多い
- 片脚の痛み・しびれ
- 筋力の低下(つま先歩き、かかと歩きが出来ない。)
頚椎椎間板ヘルニア・頚椎椎間関節症
椎間板の突出や関節の変形などにより、神経周辺の組織に炎症が起きて神経が刺激されている状態。
- 椎間板が突出し神経を刺激
- 若〜中年に多い
- 片腕の痛み・しびれ
- 筋力の低下(肩・腕・手の力が入りづらい)
腰部脊柱管狭窄症・腰椎すべり、分離症
脊髄の通り道である脊柱管が狭くなって、神経を刺激して起きる症状。圧迫が酷いと馬尾症候群を引き起こすこともある。
- 片側または両側の下肢の痛み・しびれ
- 50代~80代に多い
- 歩くと悪化、休むと改善(間欠性跛行)
坐骨神経痛
坐骨神経痛は病名ではなく症状名。この名称だけだと原因が分からない。
- お尻〜脚に走る痛み・しびれの総称
【参考記事】
椎間板ヘルニア・坐骨神経痛の症状と原因|チェックリスト&対処法も解説
手足の痛みやしびれの原因は? 末梢神経障害とベッドサイド検査で分かること
椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症「手術を勧められたけど迷う人へ」画像異常と症状の本当の関係
末梢神経由来
梨状筋症候群
お尻にある梨状筋の間で、坐骨神経が圧迫されて起こる症状。
- 片側のお尻から足先の痛み、しびれ
- 長時間座位で悪化
- デスクワークの人に多い
胸郭出口症候群
胸郭の出口(首の横、鎖骨の下、胸の下)で、神経が圧迫されて起こる症状。
- 片側の上肢の痛み・しびれ
- 猫背など、首が前に出たり、肩が丸まった状態で悪化
- デスクワークの人に多い
糖尿病
糖尿病により血管が傷ついたり、神経への栄養や酸素が行き渡らなくなるため発症。病院での治療が必須。
- 両側性のしびれが多い
- 高血糖・高血圧
- とにかく喉が渇く
筋肉由来
筋筋膜性疼痛症候群
- 筋肉の過緊張やトリガーポイント
- 画像検査で異常が見つからない
- 温めると楽になることが多い
参考記事:腰痛の原因はトリガーポイントかも?見逃されがちな筋筋膜性疼痛と対処法
3.どうすれば良い?(病院?整体?放置?)
整形外科受診が基本です。整形外科で治るかどうかは別ですが、まず迷ったら整形外科に行って検査を受けましょう。
【理由】
- 危険疾患の除外ができる
- 神経障害の評価が可能(ただし、ベッドサイドの検査と画像検査の両方を行っている必要がある)
- 整体や治療院では、神経学的な知識を持ち、検査が出来る人はまだまだ少ない
放っておいていいケース
- 痛みが軽い
- 日常生活が可能
- 徐々に改善傾向
症状が悪化せず、日常生活に問題が無ければ、多くの場合、数週間〜数ヶ月で改善します。適度に体を動かしておくといいでしょう。
整体・リハビリが有効なケース
- 病院に通っているが、3ヶ月以上症状が変わらない、又は悪化している
- 動くと症状が変わる
- 姿勢や筋緊張が関与
筋肉の緊張や骨格の歪み、関節運動の異常などによって、回復が遅れている可能性があります。整体やリハビリでその問題を解決することで改善する可能性があります。ただし、整体院や治療院選びは慎重にしてください。
【参考記事】
【注意】初めて整体院で神経痛をみてもらう時の注意点
4.治るのか?
結論から言います。多くの場合は改善します。以下は一般的な目安です。
| 疾患 | 改善目安 |
|---|---|
| 椎間板ヘルニア・椎間関節症 | 6週〜3ヶ月 |
| 脊柱管狭窄症 | 数ヶ月~数年 |
| 梨状筋症候群 | 数週〜2ヶ月 |
| 筋筋膜性疼痛 | 数日~数週 |
5.やるべきこと
現在の神経骨格筋の問題に対する推奨は、痛みの範囲内で動くことです。
- 短時間の頻回歩行
- 姿勢を固定しない
- 軽いストレッチ、エクササイズ
- バランストレーニング
デスクワークで悪化する人に重要なのは、「良い姿勢」より「同じ姿勢を続けない」ことです。
6.やってはいけないこと
- 長期安静:回復を遅らせる可能性があります。
- 慎重になり過ぎる:痛みが出るからと言って行動を制限してしまうと、慢性化してしまう可能性があります。
- 強すぎる刺激:効くと思って強いストレッチをしたり、強いマッサージを受けたりすると、炎症が強くなる可能性があります。
- 一度の治療で治そうとする:神経障害は回復に時間がかかる場合がほとんどです。一度で治ると期待して治療院へ行くと、治らなかった時の不安やストレスで症状を悪化させることがあります。
参考文献
- 米国内科学会(ACP)腰痛ガイドライン
- 日本整形外科学会診療ガイドライン
この記事を書いた人
中央林間カイロプラクティックオフィス 興津 尚之
カイロプラクター
【資格・所属】
日本カイロプラクティック徒手医学会 正会員
マニュアルメディスン研究会 正会員
ニューロコネクトジャパン 会員
公益財団法人 日本スポーツ協会 認定スポーツプログラマー
Bachelor of Engineering(工学)
【経験】
臨床経験は17年以上。空手・ソシアルダンス・ラグビーの競技大会での選手のサポート経験あり。一般の方から、プロスポーツ選手に対する施術経験あり。

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